娑伽羅龍王の娘様 頗梨采天女 豊玉姫命 善女龍王と八王子神
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八大龍王の娑伽羅龍王様には多くの娘様がいます。記述によって、姉妹の順番や人数も変わってきますので、ここでは有名な姉妹をご紹介します。
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【保存版】わかりやすい八大龍王の解説
龍女様に関して色々と調査をし書かせていただきましたが、生まれた順番やお名前に違いの多い記述がありました。諸説が多い龍女様ですが、わかりやすく解説をしていきます。
頗梨采天女様
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頗梨采天女(はりさいてんにょ)。人の吉凶をつかさどる方位の神。頗梨采女はその牛頭天王(ごずてんのう)の后であることから、素戔嗚尊(スサノオ)の后である奇稲田姫とも同一視されました。
また、その年の福徳を司る歳徳神様として有名です。また、八王子神(八将神)の母であるともされている。歳徳神様といえば、その年の歳徳神のいらっしゃる方位の神社に恵方詣りをする風習のある地域があります。その風習が全国に広がり「恵方巻」になったわけですね。
一年を無事に過ごせるように、歳徳神にお願いするのもいいですね。
※頗梨采女様が娑伽羅龍王様の第三女という説もあります。
八王子神(八将神)
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913年(延喜13年)に華厳菩薩妙行(けごんぼさつみょうこう)が、東京都八王子市の深沢山(現在の城山)山頂で修行中に牛頭天王と八人の王子が現れた。その因縁で916年(延喜16年)深沢山に八王子権現を祀ったと言われている。
仏教の守護神である牛頭天王には頗梨采女との間に8人の子(八王子)がいるとされており、これを祀ったのが八王子神社である。八王子は八方位の暦神に比定され、八将神ともいう。
※奇稲田姫と同一視される事もありますが、奇稲田姫の場合は、夫がスサノオになり、親がアシナヅチ・テナヅチになりますので、今回は別の神として紹介いしています。
- 太歳神(たいさいしん):木曜星・総光天王
- 大将軍(だいしょうぐん):金曜星・魔王天王
- 太陰神(たいおんじん):曜星・倶魔羅天王
- 歳刑神(さいぎょうしん):水曜星・得達神天王
- 歳破神(さいはしん):土曜星・良侍天王
- 歳殺神(さいせつしん):火曜星・侍神相天王
- 黄幡神(おうばんしん):羅睺星・宅神相天王
- 豹尾神(ひょうびしん):計都星・蛇毒気神天王
豊玉姫命様
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豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
父:娑伽羅龍王 別名:海神(わたつみ)
夫:火折尊(ほおり の みこと) 別名:山幸彦(やまさちひこ)
子:彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあわせず の みこと/-ふきあえず の みこと)
日本の初代天皇桓武天皇(かんむてんのう)の祖母。旦那様は、火祈尊(ひおりのみこと)。別名「山幸彦(やまさちひこ)」のお話が浦島太郎との昔話のモデルになっています。
古事記では豊玉毘売、豊玉毘売命、日本書紀では豊玉姫と記載されています。
海神(わたつみ)の娘で、龍宮に住むとされる。(海神=娑伽羅龍王)
真の姿は八尋の大和邇(やひろのおおわに)であり、異類婚姻譚の典型として知られる。神武天皇(初代天皇)の父・鵜草葺不合命の母であり、天皇の母・玉依姫の姉にあたる。
豊玉毘売の「豊」は「豊かな」、「玉」を「玉(真珠または宝)」と解し、名義は「豊かな玉に神霊が依り憑く巫女」と考えられる。
火遠理命(山幸彦)との運命
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豊玉姫は、「地上」という異世界から来て神木に降臨した山幸彦と結ばれ、やがて鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアヘズノミコト)を産むことになる。龍宮城にやってきた山幸彦を一目見るなり好きになってしまう豊玉姫。
山幸彦は兄の海彦から借りた釣り針を失くしてしまって、地上の浜辺でただ泣いていた山幸彦でしたが、龍宮城まで冒険してきたおかげでひと回りたくましく立派になりました。
豊玉姫の侍女からは「麗しくて海の神より立派だ」と言われるくらい美しく、海神からも、「この人は天上の神の子孫だ」と一目で見抜かれるほど普通の人とは違う存在感があった山幸彦。
龍女が好きになってしまうほど、特別な人間だったのでしょう。
豊玉姫の出産
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豊玉姫と結婚した山幸彦は龍宮城で3年暮らしました。ある日、自分が何のために龍宮城まで来たのかを思い出す。海神に、鯛の喉に引っかかっていた釣り針を見つけてもらって山幸彦は地上の国(現世)へ帰ってきます。
すぐに、追うように龍宮城から豊玉姫も地上の現世にやってきます。豊玉姫は、この時には妊娠しており、いよいよ産まれる時にりましたが、天つ神の子どもを海で産むわけにはいかないので地上の国にこられました。これを聞きすぐに浜辺に産屋を作り始めるが、間に合わず、お産が始まってしまいます。
急ぎ産屋に入るにと、豊玉姫は山幸彦に「異郷からやってきた人は、子を産む時は国にいたときの本来の姿になって産むから、産む姿を決して見ないように」と強く伝えました。
しかし産屋からは、とても人の声とは思えない唸り声がし、我慢が出来なくなってしまった山幸彦は、とうとう見てしまいます。すると、そこには知っている妻の姿はなく龍が身をくねらせています。(龍の姿以外にもワニやサメと伝わっている伝記もあります)
山幸彦は驚き、豊玉姫のほうも見られたことをとても恥ずかしく思い、海と陸で子を育てる事を諦め、子を残して、海坂(海と陸の境)を行き来できないようにし龍宮城へと帰っていった。
豊玉姫のお乳岩と亀石の伝説
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龍の姿を見られ、陸から海へと子を残し帰ってしまう豊玉姫ですが、残していく乳飲み子の為に、自分の乳を窟に貼り付けて、自分がいなくても子が元気に育つようにして行かれます。それがお乳岩の伝説です。
また、豊玉姫が龍宮城から陸に来たときに乗ってきた大きな亀は、豊玉姫が海へ帰っていったのに気付かずに待ち続け、いつの間にか石になってしまったという亀石があります。
さて、山幸彦に出産を見られた事を恨んで龍宮城に帰っていった豊玉姫でしたが、山幸彦への気持ちは変わらず、子どもを養育するために遣わした妹の玉依姫(たまよりひめ)に歌をことづけます。
「あなたの姿は真珠のように立派に光り輝いていましたね」
山幸彦の返歌は
「共寝したあなたのことは命が尽きるまで忘れることはありません」
子と離れ思う気持ちや、無事に出産した事から、安産や子孫繁栄、また水の恵みをつかさどる神として全国で祀られています。
外伝 浦島太郎と乙姫様
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昔話の「浦島太郎」は、きっと皆さんが知っている有名な話です。浦島太郎では、助けた亀に連れられて、海の深くにある龍宮城に行き、玉手箱という迷惑なお土産をもらうという内容です。
でも、あまり知られていないのが龍宮城の事だと思います。龍宮城とは、八大龍王の娑伽羅(しゃから)龍王のお城です。つまり、浦島太郎は現世とは別の異世界(神世界)に行ってしまった冒険禄。
龍宮城というのは、いくつかの伝記があり、【娑伽羅龍王城】【神々のくつろぐ場所】とされています。登場人物の乙姫様は、娑伽羅龍王様の娘様なんですね。
乙姫様という名前で登場していますが、龍宮界で一番上の姫神様で本来のお名前は【豊玉姫(とよたまひめ)】といいます。
日本の初代天皇桓武天皇(かんむてんのう)の祖母であり、旦那様は、火祈尊(ひおりのみこと)。別名「山幸彦(やまさちひこ)」で、とっても偉いお方なんです。
もしも、【浦島太郎が龍宮城に残ってしまったら】という設定のお話も見たかったですね。
善女龍王様 清瀧権現様
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妙法蓮華経提婆達多品第一二(みょうほうれんげょうだいばだったひんだい12)では、8歳にしてお悟りを開いている。
清瀧権現様
清瀧権現は経軌(経文と儀軌)には説かれておらず、空海の御遺告によると、八大龍王の沙掲羅龍王の第三王女での善女(善如)龍王で、無熱地に住んでいました。
龍に善悪はあるが、善女龍王は害を加えない善龍であり、金色の蛇で9尺(3m弱)の蛇の頂上に位置するという。空海が神泉苑で請雨修法の際に出現したという。
善女龍王は密教を守護していた中国の青龍寺に飛来して同寺の鎮守(守護神)「清龍」となった。
そののち、弘法大師空海が青龍寺を訪れ仏法を学んだ際に、三昧耶戒を授けてほしいと懇請したが許されなかった。
空海が帰国する際に船中に善女龍王が現れて密教を守護することを誓ったため、京都洛西の高雄山麓に勧請された。
善女龍王の成仏と智積菩薩/文殊菩薩
あるとき、地上からお釈迦さまのお弟子にあたる文殊菩薩(もんじゅぼさつ)が龍宮城(娑伽羅龍宮)を訪れ、法華経をお説きになりました。
龍王はもとより、多くの龍たちが文殊菩薩にお説法され、お釈迦さまの信者になりました。善女龍王も信者の一人になりました。文殊菩薩がお釈迦さまのもとへと戻ってきました。
智積菩薩
「龍宮城ですぐに成仏した者がいましたか?」
と、聞くと
文殊菩薩
「娑伽羅龍王の八歳になる娘が成仏しました。」
と答えました。
智積菩薩
「そんなことはないでしょう。お釈迦さまでさえ無量劫という長いあいだ修行をかさねて、やっと成仏されたのです。」
舎利弗尊者
「そうですよ。そもそも女は汚れていて成仏できないと言われているのを、ご存知ないのですか」
と、信じられないようすで否定されました。
そこへ善女龍王が現れ、持っていた宝珠(チンタマーニ)をお釈迦さまにお供養しました。
「私がさしあげた宝珠をお釈迦さまが受け取られたのよりも、私の成仏はもっと早いのですよ。さあ、ご覧なさい」
何故、成仏できたのか問われると、このように伝えられました。
「私はありのままお釈迦様の言葉を信じ受け取ったことにより、この世の心理を得る事が出来ました。」
言い終わるや否や、善女龍王はあっという間に成仏し、多くのお弟子に法華経を説く姿を示したのてす。これには智積菩薩も舎利弗尊者も、ただ黙って信じる以外にありませんでした。
実は、智積菩薩も舎利弗尊者も善女龍王の成仏を、理解していたのですが、他の理解できない方の為に、あえて批判的な質問をしたそうです。
娑伽羅龍王と善女龍王が現れたお話
山形県善宝寺の貝喰池には古来より龍神の伝説があり、隣接する善寳寺に祀られている。
開基である妙達上人がこの地に庵を結び、日々法華経を唱えているうちに、近の者が大勢集まってそれに聞き入った。その中に人目を引く美しい男女の姿があった。
ある時、読経が終わってもその男女が席を立たなかったので、妙達上人が声を掛けると、二人は自らの正体を明かした。
二人は貝喰池に天下った龍王と龍女であり、上人の読経を聞き仏法のありがたさを知ることが出来たと言う。そこで上人が龍王に龍道、龍女に戒道の名を与えると、二人は風水の災厄から信者を守ることを約束し、龍の姿となって昇天したのである。
現在でも善寳寺は龍神守護 娑伽羅龍王の寺として信仰を集めている。
仏教における厳しい女性の待遇
なぜ、智積菩薩や舎利弗尊者は善女龍王の成仏を受け入れる事や信じる事が難しかったかというと、仏教には女性の成仏に厳しい5つの教えがあります。
- 梵天王にななれない
- 帝釈天王にはなれない
- 魔王にはなれない
- 転輪聖王にはなれない
- 仏の身にはなれない
これらの5つのルールで、女性は聖人君主にはなれないという決まりがありました。
さらに善女龍王は龍というよりも蛇に近く、畜生界の未熟な存在としてもあり、8歳という年齢、女性、畜生界の存在という観点から、皆は信じられなかったようです。
金毘羅女と帰命女
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この姉妹は、娑伽羅龍王様の娘様ですが、あまり多くの記述が残っていませんでした。しかし、娑伽羅龍王と合わせて考えた際に、重要な姉妹になります。
お二方は、請われて北海龍宮の難陀龍王(なんだりゅうおう)と跋難陀龍王(ばつなんだりゅうおう)の兄弟の龍王に嫁ぎます。娑伽羅龍王と兄弟龍王様は同じ八大龍王にはなっていますが、壮絶な戦いをした事でも有名です。
くわしくは、 「わかりやすい八大龍王の解説」で解説しています。
最後に
まだまだ謎の多い龍女様。調べるほど、あやふやな記述が多く記事として書けない事も多くありました。これから龍王様や他の神々を調べていく事で、正しくお伝え出来る物があれば、追記していきます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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