大日如来と天照大神の関係とは?神仏習合にみる日本の分かりやすい信仰史

天照大神(あまてらすおおみかみ)は日本神話における最高神。そして大日如来(だいにちにょらい)は密教における中心仏。この二柱が「同一視」されていると聞いたとき、多くの方が驚かれるかもしれません。
しかし、日本では古来より「神と仏はひとつである」という考え方、すなわち**神仏習合(しんぶつしゅうごう)**が信仰の土台として根づいてきました。
この記事では、**大日如来と天照大神がなぜ同一視されるのか?**という素朴な疑問から始め、日本の宗教文化における融合の歴史と、その意味を仏教・神道の両面から読み解いていきます。

目次
大日如来とは?|宇宙の真理を体現する密教の根本仏
大日如来は、密教(とくに真言宗・天台宗)における宇宙の根本原理を体現する仏であり、「すべての仏の本体」「智慧と慈悲の源」とされています。曼荼羅の中心に位置し、智慧(=金剛界)と慈悲(=胎蔵界)の両面を持ち、真理そのものを象徴します。
その名「大日」は「大いなる太陽」に由来し、あらゆる命を照らす光のような存在。こうした“太陽”のイメージが、後述する天照大神との共通点へとつながっていきます。
天照大神とは?|日本神話における太陽の神
天照大神は『古事記』や『日本書紀』に登場する、日本神話の主神です。高天原(たかまがはら)を統べる太陽神であり、伊勢神宮に祀られる皇祖神(こうそしん)として日本の歴史と文化に深く関わってきました。
天照大神の神格は、光・再生・秩序・国土の守護といった要素に満ち、太陽そのものと同一視されています。すべての生命にとって欠かせない存在であり、信仰の対象としてはまさに“日本最高位の神”です。
神仏習合とは?|異なる宗教が溶け合う日本独自の信仰スタイル
神仏習合とは、仏教と神道が融合して信仰された日本独特の宗教観です。仏教伝来(6世紀)以降、日本の人々は新たに来た仏たちを拒絶せず、「神と仏は別の姿で同じ存在かもしれない」と解釈しました。
とくに平安時代には「本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)」という思想が広まりました。これは、「仏は本来の姿であり、神はその化身として日本に現れた」とする考え方です。これにより、多くの神が仏と結びつけられ、天照大神は**大日如来の“垂迹(すいじゃく)=現れ”**とされたのです。
大日如来=天照大神?その関係の意味と背景
大日如来と天照大神は、以下のような共通点から同一視されてきました。
| 比較項目 | 大日如来 | 天照大神 |
|---|---|---|
| 中心的立場 | 密教の主尊(中心仏) | 日本神話の主神(太陽神) |
| 象徴 | 光・智慧・慈悲 | 太陽・秩序・再生 |
| 位置づけ | 宇宙の根本原理 | 皇室の祖神、日本の守護 |
この二者の同一視には、「和を重んじる日本人の宗教感覚」が色濃く反映されています。対立ではなく、融合・統合・共存。これこそが、神仏習合の本質であり、今でも多くの寺社で“神と仏”が並んで祀られている理由です。
よくある質問・注意点
Q:神仏習合は今でも残っているの?
A:はい。明治時代の「神仏分離令」によって一時的に分断されましたが、現在でも多くの人々の間で、神と仏を共に信じる信仰スタイルは根強く残っています。
Q:天照大神を祀っている神社に仏像を置いても問題ない?
A:基本的には個人の信仰に基づくものであり、問題ありません。ただし、神社内の正式な祀り方とは異なるため、祀る場所や意図には敬意を持ちましょう。
まとめ|太陽の象徴に込められた“融合”という祈りのかたち
大日如来と天照大神――仏と神、異なる信仰体系に属する二柱が、日本という風土の中で自然と一体化していったことは、世界的にも非常にユニークです。
今でも、多くの人が神社にお参りし、仏像に手を合わせます。それは“どちらか”ではなく“どちらも”を大切にする日本人の美意識であり、信仰の柔らかさと言えるでしょう。
あなたも、ご自身の中に宿る“光”を感じるために、大日如来の仏像を手元に迎えてみてはいかがでしょうか。
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