浄瓶観音のよみかた・正式名称・別名を解説|観音菩薩の一形態とは?

「浄瓶観音」という名前を見たとき、読み方に迷ったことはありませんか?また、正式名称や別名があるのか気になった方も多いでしょう。仏像や寺院で祀られる際には、地域や宗派によって呼び名が異なることもあります。この記事では、浄瓶観音の正しいよみかたや正式名称、別名の意味、そして観音菩薩との関係を仏教専門ライターの視点から詳しく解説します。
目次
浄瓶観音の正しいよみかた
「浄瓶観音」は じょうびょうかんのん と読みます。
- 浄(じょう)…清らかで穢れのないこと
- 瓶(びょう)…水を入れる器、壺の意味
- 観音(かんのん)…正式には観世音菩薩の略称
つまり、名前そのものが「清らかな水瓶を持つ観音さま」という意味を示しています。
ただし、地域や寺院によっては「じょうへいかんのん」と読むこともあります。古い仏典では「瓶(へい)」という読み方も残っており、どちらも間違いではありませんが、一般的には「じょうびょうかんのん」が主流です。
私が京都の寺院を取材した際、住職は「江戸時代の古文書では“じょうへい”と書かれていた形跡もあるが、現代では“びょう”が浸透している」と説明してくれました。
正式名称は「浄瓶観世音菩薩」
実は「浄瓶観音」は略称であり、正式には 浄瓶観世音菩薩(じょうびょうかんぜおんぼさつ) といいます。観世音菩薩は、私たちの声を観じて救いの手を差し伸べる菩薩さま。その一形態として、浄瓶を手にして現れたのが浄瓶観音です。
観音菩薩には三十三の姿があり、すべてが人々の苦しみに応じて変化したものとされています。浄瓶観音はその中でも癒しと浄化を司る姿として位置づけられています。
正式名称を用いることで、より仏教的な意味が深まるため、寺院の法要などでは「浄瓶観世音菩薩」と呼ばれることが多いのです。
浄瓶観音の別名と呼び習わし
浄瓶観音には、地域や信仰によっていくつかの別名があります。
- 水瓶観音(すいびょうかんのん)
- 甘露観音(かんろかんのん)
- 安産観音(あんざんかんのん)
「水瓶観音」という呼び名は、浄瓶が水瓶そのものを表すために使われることがあります。また、瓶の中に甘露水が満たされていることから「甘露観音」と呼ばれる場合もあります。さらに安産祈願のご利益が広く知られているため、地域によっては「安産観音」として信仰されることもあります。
取材で訪れた奈良の古寺では「甘露観音」として祀られており、女性が出産を控えたときに甘露水をイメージしながら祈る風習が残っていました。このように、呼び名には信仰の背景が反映されているのです。
観音菩薩の一形態としての浄瓶観音
観音菩薩は、三十三身と呼ばれるさまざまな姿に変化して人々を救うと説かれています。馬頭観音は怒りの力で悪を断ち、十一面観音は多くの顔で苦しむ人々を見守るように、浄瓶観音は清らかな水を注いで心身を癒す役割を担っています。
三十三身の中でも浄瓶観音は、特に家庭や女性に関わる願いに応える姿として信仰されてきました。病気平癒、安産、心の浄化といった現世利益を授ける優しい観音さまとして、江戸時代には庶民の間でも人気が高かったといわれています。
このことから、浄瓶観音は観音菩薩の柔和で癒しの面を最も象徴する姿だと言えるでしょう。
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名前の意味を知ることで信仰が深まる
「浄瓶観音」という名前を正しく理解すると、その信仰の本質がより鮮明に見えてきます。浄瓶はただの器ではなく、苦しみを癒す甘露水を注ぐ慈悲の象徴です。そして観音菩薩の一形態として、もっとも人々の生活に寄り添う存在でもあります。
日々の暮らしの中で「心を清めたい」「家族を守りたい」と願うとき、浄瓶観音の名前を唱えるだけでも自然と気持ちが落ち着くものです。寺院で祈るのはもちろん、自宅に小さな仏像やお守りを置くことで、より身近にその慈悲を感じることができるでしょう。
まとめ
浄瓶観音は じょうびょうかんのん と読み、正式には「浄瓶観世音菩薩」といいます。地域によっては「水瓶観音」「甘露観音」「安産観音」と呼ばれることもあり、すべて観音菩薩の柔和な面を表す呼び名です。
名前の意味を知ることで、浄瓶観音が持つ癒しと浄化の力がより深く感じられるはずです。もし家庭や心の安らぎを願うなら、浄瓶観音への祈りを日常に取り入れてみるのもよいでしょう。
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