呪物の行方 ― 貸出した呪物が配送センターから消えTVに映るまでの実話

龍王堂では、これまでに数多くの依頼を受けてきました。その中でも特に特異なのが「呪物」の引き取りです。ご相談の中には、「家に置いてから災いが続く」「夢見が悪くなった」「理由はわからないが怖くて仕方ない」といった声もあります。持ち主にとってはただの古道具や骨董品であったとしても、そこに籠もるものは人の心に確かな影響を与えるのです。
引き取られた呪物の行方は様々です。僧侶の手で丁重に供養されるものもあれば、特別な保管庫に眠るものもある。中には、ただ静かに時間の流れとともに存在を薄めていくものもあります。
そんなある日、一人の呪物コレクターから依頼が入りました。
「ある映像作品の撮影で、ぜひ一体を貸していただきたい」。
これまでにも展示や調査の依頼を受けたことはありましたが、実際に貸し出すのは初めてのことでした。慎重に話を重ねた末、保管されていた一体を貸し出すことになったのです。
ところが、その後に起こった出来事は奇妙なものでした。
貸し出された呪物が収められた部屋では、夜になると決まって異音が響き、録音機材には不可解なノイズが混ざり込んだといいます。撮影スタッフの一人は体調を崩し、作業を中断せざるを得なかった夜もあったそうです。それでも撮影自体は最後まで行われ、表面上は無事に終わりました。
問題は、その後でした。
返却については「必ず手渡しで」とお願いしていました。呪物や魂が宿るとされる物は、輸送のように乱雑に扱われると怒りを招きかねないため、本来は人から人へ直接手渡しするのが最も安全とされています。
ところが、コレクターの都合により「どうしても宅配便で送りたい」との申し出がありました。忙しさの中での判断だったのでしょう。輸送に関してはお断りしましたが、すでに発送後の事後報告だった為に、仕方なく了承しました。
そして数日後、配送センターから電話が入ります。
「集荷は確認しましたが、荷物が紛失しました」。
追跡番号を調べても、途中までは動いている記録が残っていました。ところがある時点から突然、配送品が消えたのです。倉庫にも配送トラックにも、行方の痕跡は一切残されていませんでした。
当然、調査してもらいましたが、まったく行方は不明のまま調査が終了してしまいました。
その知らせを受けた瞬間、不安だけが沸き起こった感情です。失ったのはただの物ではなく、「呪物」という異質な存在。保管していた間も静かに圧を放っていたあの気配を思うと、それがどこに行ったのか分からないという状況は、言葉にできない不安を呼び起こしました。
それから数年、信じられない出来事がありました。
地上波で放送されていたテレビ番組で、別の呪物コレクターの収集品が紹介されていたのです。画面に並んだその数々の中に、私たちが失った呪物と酷似した姿を見たのです。特徴的な表情の日本人形、細部の欠け、布で巻かれた痕跡。間違いようがありませんでした。
なぜあの人形が、紛失したはずの荷物が、別の人物の所有品としてそこにあるのか。どのようにして辿り着いたのか、今も答えは見つかっていません。ただ一つ言えるのは、その存在は「人の意思とは別の何か」によって導かれているのではないか、ということです。
何度かそのコレクターにDMしましたが返答はないので入手の経路も不明です。
呪物は、人が扱える範囲を超えて動くものがあります。所有者が変わろうとも、供養されようとも、時に自らの意思を持って場所を移るかのように消え、また現れる。
現在も、私たちは数体の呪物を慎重に管理しています。扱いを誤れば人の生活に深い影を落としかねない存在だからこそ、丁寧に扱わなくてはいけません。
必ず読んでください
本記事の内容を無断でYouTubeやテレビ等の媒体に使用することは固くお断りいたします。
また、事前の相談なく呪物を当方へ送付する行為はご遠慮ください。
呪物の回収をご希望の場合は、有料での対応となります。
なお、今回の事例を受け、今後いかなる理由であっても呪物の貸し出しは一切行いません。
セルフ除霊の方法については、誰でも出来るセルフ除霊をご覧ください。
こちらの記事でも解説しています。自分でできるセルフ除霊|やさしく始める5つの方法と、体質別の続け方
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