薬師如来の仏像~特徴・種類・有名な薬師像を分かりやすく解説

薬師如来の仏像には、さまざまな特徴や種類があります。本記事では、薬師如来像の基本的な姿、手の印(印相)の意味、有名な薬師如来像を詳しく解説。仏像の鑑賞や参拝の参考にしてください。
目次
薬師如来の仏像とは?

薬師如来の基本的な姿と特徴
薬師如来(やくしにょらい)は、正式には 「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」 と呼ばれ、病気平癒や健康長寿をもたらす仏として信仰されています。そのため、多くの寺院に薬師如来像が祀られています。
薬師如来の仏像は、以下の特徴を持っています。
- 頭部 :螺髪(らほつ)を持ち、智慧の象徴である白毫(びゃくごう)が額にある
- 顔 :慈悲深い表情をしている
- 姿勢 :坐像または立像が多い
- 衣装 :僧衣をまとっている
- 持ち物 :左手に「薬壺(やっこ)」を持つことが多い(※例外もあり)
なぜ薬師如来は仏像として祀られるのか
薬師如来は『薬師経』に説かれている十二の大願の中で、人々の病を治し、寿命を延ばすことを誓っています。このことから、特に健康や病気平癒を願う人々の信仰を集め、仏像として広く祀られるようになりました。
また、薬師如来の仏像は「東方浄瑠璃世界」の教主として、阿弥陀如来(西方極楽浄土の教主)と対になる形で信仰されることもあります。
薬師如来像の特徴と見分け方

持ち物(薬壺)と意味
薬師如来は 左手に薬壺(やっこ)を持つ ことが特徴的です。これは、「病を治す妙薬」を象徴しており、信仰者に健康と安心を与えるとされています。
ただし、一部の薬師如来像では薬壺を持たないものもあります。その場合、手の印(印相)によって見分けることができます。
印相(手の形)の種類と意味
仏像は手の形(印相)によって、その仏の役割を示しています。薬師如来の印相は以下の2つが一般的です。
- 施無畏印(せむいいん) :右手を挙げ、掌を前に向ける → 「恐れることなく、安心して病気を癒します」という意味
- 与願印(よがんいん) :右手を下げ、掌を前に向ける → 「あなたの願いを叶えます」という意味
仏像の姿勢(坐像・立像)
薬師如来像には、以下の2種類の姿勢があります。
- 坐像(ざぞう) :薬師如来が静かに座っている姿 → 多くの寺院で祀られる一般的な形
- 立像(りつぞう) :薬師如来が立ち上がっている姿 → 病気を治すために積極的に行動する姿勢を象徴
薬師如来像の種類

① 薬師三尊像とは?
薬師如来像は、単体で祀られることもありますが、多くの場合 「薬師三尊像(やくしさんぞんぞう)」 の形で安置されます。
薬師三尊像の構成
- 中央 :薬師如来(本尊)
- 左脇侍 :日光菩薩(にっこうぼさつ) → 太陽の光で病を癒す
- 右脇侍 :月光菩薩(がっこうぼさつ) → 月の光で心を癒す
② 一木造・寄木造などの彫刻技法
薬師如来像は、以下のような技法で作られることが多いです。
- 一木造(いちぼくづくり) :一本の木から彫り出される、古代仏像に多い技法
- 寄木造(よせぎづくり) :複数の木材を組み合わせて作る、平安時代以降の主流技法
③ 金銅仏・木彫仏・石仏の違い
- 金銅仏(こんどうぶつ) :金属製の仏像(小型のものが多い)
- 木彫仏(もくちょうぶつ) :最も一般的な木製の仏像
- 石仏(せきぶつ) :屋外に安置されることが多い
日本の有名な薬師如来像

① 奈良・薬師寺の薬師三尊像(国宝)
- 日本を代表する薬師如来像で、国宝指定
- 飛鳥時代に造立された最古の三尊像
- 金銅仏であり、仏像の表情が穏やかで美しい
② 京都・東寺の薬師如来像(密教系)
- 真言宗の東寺に安置される薬師如来像
- 密教の影響を受けた造形で、力強い印象がある
③ 高野山・金剛峯寺の薬師如来像
- 高野山の中心寺院に安置されている
- 弘法大師・空海の教えと深く結びついた仏像
まとめ
- 薬師如来の仏像は、病気平癒や健康長寿を願う人々に信仰されている。
- 薬師如来像の特徴は、薬壺を持ち、施無畏印や与願印を結ぶ点にある。
- 薬師三尊像は、日光菩薩・月光菩薩とともに祀られることが多い。
- 仏像の種類には、一木造や寄木造、金銅仏などさまざまな技法がある。
- 奈良・薬師寺、京都・東寺、高野山・金剛峯寺などの有名な薬師如来像を訪れることで、仏像の魅力を深く理解できる。
薬師如来の仏像を知ることで、より深い信仰と歴史的な背景を理解することができます。寺院巡りの際には、仏像の姿勢や印相に注目しながら参拝すると、より一層のご利益を感じられるでしょう。
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