青面金剛と三猿の関係とは?見ざる言わざる聞かざるの由来を詳しく解説

「見ざる・言わざる・聞かざる」で知られる三猿は、日本全国の寺院や民間信仰の場で広く親しまれています。その象徴的なポーズとかわいらしい姿から、道徳の教えとして紹介されることも多いこの三猿。しかし実は、この三猿は「青面金剛」と密接に結びついた存在であり、庚申信仰の中で重要な役割を果たしています。本記事では、三猿のポーズに込められた意味や、なぜ青面金剛の足元に彫られているのかを、信仰の歴史や精神性に基づいて深掘りしていきます。

目次
庚申信仰と三猿の深い関係性
三猿が信仰対象として登場する背景には、「庚申信仰(こうしんしんこう)」の存在があります。これは中国の道教思想が日本に伝わり、仏教や民間信仰と融合した形で生まれたもので、60日に一度の庚申の夜に人の体内に潜む「三尸(さんし)」という虫が、寝ている間に天帝にその人の悪事を報告し、寿命を縮めると信じられていました。
この「三尸の害」を防ぐため、庚申の夜は眠らずに過ごす「庚申待ち」という風習が生まれました。その守護神が青面金剛であり、庚申塔の頂点や中央にはその姿が彫られ、足元には三猿が添えられるようになったのです。
つまり、三猿は単なる道徳的な象徴ではなく、「庚申の夜に悪を見ない・言わない・聞かない」ことで三尸の報告を封じるという、具体的な霊的実践を表しているのです。
見ざる・言わざる・聞かざるの由来とは?
三猿のポーズはそれぞれ、「見ざる(悪を見るな)」「言わざる(悪を言うな)」「聞かざる(悪を聞くな)」を意味しています。この教えのルーツは、古代インドの倫理観や仏教的な「身・口・意(しん・く・い)」の三業に由来すると言われています。
- 見ざる:悪を見て判断を曇らせない
- 言わざる:悪を言って他人を傷つけない
- 聞かざる:悪を聞いて心を乱さない
この三業を清める行いは、仏教の修行においても重要な指針となっています。三猿の教えは、ただのことわざや風刺ではなく、精神修養の一環として、信仰の場で生きてきたのです。
青面金剛像に三猿が添えられる理由
青面金剛像には、非常に高い確率で三猿が彫り込まれています。多くの場合、その配置は足元で、まるで神の足下で控えるように存在しています。これは、「神仏のもとで三業を慎むことで、三尸から逃れ、寿命を全うできる」という信仰の視覚的表現です。
また、三猿の姿は庶民にとっても親しみやすく、子どもたちや信仰の初心者に対して道徳や戒めを伝えるツールにもなっていました。難解な教義ではなく、視覚的なポーズで信仰と行動の規範を示すという点で、三猿は非常に優れた“教化の存在”でもあったのです。
三猿の精神を日常に活かすために
現代においても、「悪しきことを見ない・聞かない・言わない」という三猿の教えは、日常の心の持ちようとして有効です。特にSNSやネット上で情報が溢れる今こそ、自分の心を守るためのフィルターとして、三猿の教えは再評価されるべきかもしれません。
青面金剛と三猿が伝えるのは、「他人の悪口を言わず、自分の中に静けさを育てる」ことの大切さ。それは古代の信仰だけでなく、現代の私たちにも通じる、普遍的なメッセージなのです。
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